協議会訪問

八代市中心市街地活性化協議会の取組

八代市の概要
八代市の位置

八代市は熊本市の南方に位置し、八代海に面した人口約14万人、面積約680km2で熊本県第2位の都市となっています。
特に500年の栽培の歴史を持つい草や干拓地に一大産地が形成されているトマト、サッカーボールほどの大きさを誇り冬の贈答品として人気が高い晩白柚 (ばんぺいゆ)は日本一の生産量を誇っています。
また、臨海工業団地や港湾施設の整備、九州縦貫自動車道、南九州西回り自動車道、九州新幹線等交通の要衝としての機能を有していることから、多くの企業が進出し、県南最大の工業都市として発展してきました。 


八代市の中心市街地は、1622年に八代城が築城されて以来、まち割が形成され城下町として栄え、現在も商店街や公共施設、病院等の都市機能が多数集積し、商人文化の伝統が色濃く残る祭りが受け継がれるなど、地域コミュニティの拠点となっています。

八代市の取組
市民交流サロン

八代市では、これまでに中心市街地におけるコミュニティ道路の整備、土地区画整理事業等面的整備の推進により居住環境が整備され居住人口の増加や、やつしろハーモニーホールの整備や大型店の立地により新たな交流人口の増加等も生じています。
また、アーケードの全面建替えや中心商店街の空き店舗を活用し、主に高齢者を対象とした「ふれあいサロン事業」や、空き店舗を改装して市民団体による利 用や買い物客の休憩所等として活用される「市民交流スペース」」事業を行なってきました。


平成14年には、商店のおかみさんで構成する「おかみさん会」が結成され、春のイベントとして「城下町やつしろのお雛祭り」を開催して、手作りの雛人形や小物を展示販売することにより、商店街を訪れるお客さんが県外からも訪れるようになるなど、少しずつではありますが、商店街の活性化につながってきています。


しかしながら、郊外における大型店の立地や中心市街地内の大型店の閉鎖等により中心市街地の商店街を取り巻く状況が予想以上に変化したため、中心市街地の疲弊が進んでいる状況にあります。
こうした中、八代市では基本計画を策定し、平成19年5月に認定を受けました。

中心商店街

次に、認定計画の概要について簡単にご紹介します。
八代市さんの認定基本計画は、「夢と希望あふれる街づくりをめざして」とし、今後5年間の中心市街地活性化の目標を以下の3つに設定し、各事業への取組が始まっています。
認定基本計画では、商店街の両側にある大型店を整備するとともに、道路の相互交通化により中心市街地へのアクセスを強化し、中心商店街への回遊性を高めるとともに、併せて各種ソフト事業を実施することにより、まちなかの賑わい再生を図ることが大きな特徴ともいえます。


中心市街地の賑わいを取り戻す(主な事業)
○ガラッパ広場整備
中心商店街の空き地を活用しコミュニティ広場を整備します。
○歩道のバリアフリー化
歩行者の利便性向上のため歩道の段差や勾配の緩和を行ないます。
○中心市街地アクセス強化事業
相互交通が可能な道路として整備を行ない、中心市街地へのアクセス強化や駐車場等への利便性を高めます。
○こどもプラザすくすく
子育て親子の交流や相談、情報提供等を行なうことにより安心して子育てが出来る環境の整備を図ります。
○路線バス体系の見直し
バスの利便性を高めるために、中心市街地を拠点とした循環型の路線バスの運行や運行時間帯の見直し、起点となるバス中継所の設置等の検討を行ないます。
街なか居住の促進(主な事業)
○中心市街地居住促進事業
区域内の賃貸住宅の建設に際し、調査設計、共同施設整備に要する費用を助成します。
○中心市街地共同住宅建設
区域内の共同住宅の建設に際し、調査設計、土地整備及び共同施設整備に要する費用を助成します。
○有料老人ホーム型住宅建設
閉店した大型店を改装し、有料老人ホームとして活用します。
中心商店街の活性化(主な事業)
中心商店街
○大型商業ビル開発
中心商店街の空き地を活用しコミュニティ広場を整備します。
○食品量販店建替え事業
中心商店街の東の核として、リニューアルにより、更なる集客力の強化や中心商店街への回遊性の増加を図ります。
○商店街活性化事業
空き店舗の活用、各種イベント事業を実施します。
○市民交流サロン事業
空き店舗を活用し、各種団体や市民が自由に活用できる空間を整備し、中心商店街の賑わいを創出します。

八代市では、中心市街地活性化を最重要課題の一つとして位置づけ、中心市街地活性化に向けて全力を挙げて取り組むことを市長さんが議会で表明し、庁内に「八代市中心市街地活性化プロジェクトチーム」が設置され、基本計画の策定に向けて調査、検討が行なわれました。

八代市中心市街地活性化協議会の取組

八代市では、中心市街地の活性化について取組が進んでいる青森市で開催されたセミナーへの参加がきっかけとなり、中心市街地活性化への取組が始まったそうです。
基本計画の策定及び各種事業の実施に民意を反映させるため、中心市街地活性化協議会準備会を平成18年7月に設立し、毎週のように会合を重ねてきたそうです。
その結果、平成18年10月に八代まちづくり株式会社を設立し、平成18年12月には八代まちづくり会社、八代商工会議所が中心となって「八代市中心市街地活性化協議会」が設立され、その下部組織として、「運営委員会」が設置され、中心市街地活性化のための活動方針や新計画に関する具体的な事業の検討に取り組んでいます。


八代市中心市街地活性化協議会組織図

編集後記

八代市さんの取組を拝見して、まちづくりの推進は、なんと言っても組長さんの強いリーダーシップと、民間と行政、市民が一体となって取組を進めることが、重要であると再認識したところです。
皆さんのまちでは如何でしょうか。

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