協議会訪問

久慈市中心市街地活性化協議会の取組

久慈市の概要
久慈市の位置

久慈市は、岩手県の沿岸北部に位置し、内陸部は白樺林や渓流が、海岸線は陸中海岸国立公園に指定されているなど、海、山、里の変化に富んだ景観を備えた自然豊かな地域となっています。
三陸鉄道北リアス線とJR八戸線が接続する県北沿岸の拠点都市として、また「海女とやきものと琥珀のまち」としても知られ、観光とともに、農業、漁業、製鉄業などの産業を基盤として発展してきました。
平成18年3月には旧久慈市と九戸郡山形村が合併し、人口約4万人の新たな久慈市が誕生しています。


久慈市の中心市街地は、国道281号線の整備や三陸鉄道の開業により交通基盤が整備されると、駅西側に商店街をはじめ都市機能が集積していきました。
近年、市民ニーズの多様化や車社会の進展による生活圏の拡大、県立病院の移転、大型店の撤退などにより、次第に商店数の減少や人通りの減少と相まって、中心市街地の活力の低下が進んでいます。
しかしながら、600年の歴史を有する「久慈秋まつり」が開催されるなど伝統文化が息づいている中心市街地は、市民生活の拠り所であり、「久慈の顔」として都市機能の維持や活力の再生、伝統文化の継承などが必要となってきています。

久慈市の取組
商店街

久慈市ではこれまでに、久慈広域生活圏の中心都市として、土地区画整理事業や電線地中化による歩道の整備(バリアフリー化)などの取り組みが進められ、都市基盤の整備が進んでいます。
また、街なかの空店舗を活用した子育て支援施設「つどいの広場」は、子育て相談や子育て中の親子が気軽に立ち寄れる場所として賑わっています。
「ご近所介護ステーション」については、空店舗を活用した通所介護事務所として、また、高齢者が気軽に立ち寄れるサロンとしても賑わっています。本事業はこれまでの取組みに加え、高齢者の街なか居住を促すための「街なか住宅情報や福祉情報の発信機能」も付加しようと準備が進められています。

久慈市の認定計画

久慈市では、「山・里・海を丸ごと愉しめる 結いが支える賑わい・安心の街」
を基本コンセプトに、平成19年5月に基本計画の認定を受けました。
基本方針を(1)山・里・海の資源(たから)を愉しめる街、(2) 安全・安心な街、(3)交流のある街として、「風の館」、「土の館」の整備を柱とした賑わいの創出や、安全・安心に暮らせる生活空間づくりに向けた各種事業に取り組んでいます。
その一例をご紹介しますと、

風の館・土の館事業の写真

「風の館」、「土の館」事業の推進
久慈市では、新幹線時代を迎えた今日、多様化する交流人口の受入に向け、歴史的・文化的資源の活用に、そのテーマやシンボル性を市民、商業者、商工会議所、行政などの皆さんが一体となって検討を進めてきました。
こうした中から、地域の自然環境や生活文化、特産品の販売等を有機的に組み合わせ、地域性や文化性、そして集客性を高め、地域との協調を図る開発コンセプトができあがり、次のような事業が計画され、現在、建設が進められています。


○「風の館」、「山車創作体験館」の整備(観光交流センター整備事業)

大型店が撤退した跡地に、郷土食などが愉しめる産食体験館(食堂)、山車等の展示や広域観光インフォメーション機能などを備えた「風の館」と久慈秋祭りを継承する「山車創作体験館」を整備し、広く地域の歴史や文化をPRします。


○「土の館」、「歴通路(れとろ)」の整備(物産館等整備事業)

「風の館」に隣接して、テナントミックス店舗、レトロ風の軽食・喫茶スペースを備えた物産館を整備し、また、国道から歩行者専用アクセス路となる「歴通路(れとろ)」を整備し、市(いち)や各種イベントと連携し、賑わいの創出・商店街への回遊性の向上を図ります。

久慈市中心市街地活性化協議会の取組

久慈商工会議所と(株)街の駅・久慈が中心となり平成18年8月に中心市街地活性化協議会の発足に向け準備会を立ち上げ、平成18年12月に中心市街地活性化協議会を設立しました。
久慈市の認定基本計画では、「広域観光の拠点づくり」が掲げられており、その主要事業である「風の館」、「土の館」整備事業は、民間まちづくり会社と市が一体となって観光交流拠点を整備することになっています。特に、物産館等整備事業の実施主体である(株)街の駅・久慈は100名を超える中小企業者や個人事業者などいわゆる市民出資により設立され、市民の大きな熱意と期待が込められています。また、この事業と連携したソフト事業として、商店街・「市日」と一体となった自主イベントの開催に取組むほか、地域ぐるみでの様々な活性化事業を進めて行くことになっています。


久慈市中心市街地活性化協議会組織図

編集後記

久慈市を訪問したときは、「風の館」、「土の館」事業の建設が進められていました。施設の整備だけではなく「市日」(3日と8日に開かれる市)と連携してのイベントやその他のソフト事業も毎週のように計画しているそうです。

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