協議会訪問

熊本市中心市街地活性化協議会の取組

熊本市の概要
熊本城

熊本市は九州のほぼ中央部に位置し有明海に面する中核市で、人口約67万人、九州では3番目に大きな都市です。日本三名城の一つである熊本城を有し、城下町として発展しています。
また、市民の上水道を賄う清冽な地下水と美しい緑に恵まれ、熊本城を中心に歴史的な文化遺産も数多く点在する、自然や歴史的環境豊かな都市でもあります。


平成23年春には、九州新幹線鹿児島ルートが全線開業の予定であり、これにより熊本-博多間は現在の所要時間の半分以下の約35分で結ばれることになります。
また、熊本市は、中・南九州地区の中核都市として商業が発達し、中心部では、西日本最大級のアーケードが、約1,100m以上に亘って連なっており、休日には約3万人以上の人通りがみられます。

熊本市の取組

しかしながら、本市においても全国的な傾向と同様、少子高齢化が進むとともに、市街地の拡大や郊外への大型商業施設の立地が進んでいます。
熊本市では、旧中心市街地活性化計画に基づき、市街地再開発事業により、文化・商業・業務などの高度複合施設整備事業として、上通A地区及び手取本町地区の2つの再開発事業を行うなど、中心市街地の機能性・利便性の向上が図られています。
上通A地区においては、熊本市現代美術館を併設した「熊日びぷれす会館」の整備を行うとともに、バス利用者の利便性を向上するためバスの走行改善事業や「ストリート・アート・プレックス」事業をはじめとする様々なイベントを開催することにより、回遊性が高まっています。


熊日びぷれす会館とストリート・アート・プレックス

また、手取本町地区においては、地元百貨店の新館と県民交流会館を組み合わせた複合施設が整備され、先進的なファッションブランド店等が出店したことにより、福岡への買い物客の流出抑制や、国道や県道の歩道と併せ安全で快適な歩行者空間の整備が進められたことから、若者を中心とした新たな賑わいも創出されています。


加えて、上通りの東側の上乃裏通りでは、古い木造建築物を改装し、アーケード内の商店街と比べると安い賃料で入居が可能なため、自然発生的に若者が経営する個性的で魅力のある店舗の集積がみられ、商店街が線から面へと広がり、新たな賑わいが始まっています。


複合施設と上乃裏通り
認定基本計画の概要

熊本市では、平成19年5月に基本計画の認定を受け、熊本の顔である中心市街地のにぎわいづくりのため、九州新幹線鹿児島ルートの全線開業などを見据え、平成23年度までの5カ年を計画期間とし、民間事業を含めた実効性のある46事業を計画し、改正中活法に基づく今後のまちづくりについて、取組を始めたところです。

その代表的な事業を紹介しますと次のとおりです。


熊本城地区

周辺地域と一体となった回遊性の向上及び滞留時間の延長、熊本城の更なる魅力の向上

  • 熊本城周辺おもてなし空間整備事業
  • (仮称)桜の馬場観光交流施設整備事業

通町・桜町周辺地区

活力と賑わいに満ちた空間形成の推進

  • 下通アーケード改修工事
  • (仮称)市街地再開発等事業(桜町地区)
  • (仮称)花畑地区商業等基盤整備事業

新町・古町地区

地域コミュニティ活動の促進

  • (仮称)新町地区総合福祉施設整備事業
  • 高質空間形成施設 ストリートファニチャー整備事業

熊本駅周辺地区

情報発信拠点・交流拠点としての魅力ある都市空間の創出

  • 熊本駅西土地区画整理事業
  • 熊本駅前東A地区市街地再開発事業
熊本市中心市街地活性化協議会の取組
熊本市中心市街地活性化協議会

平成18年12月に、熊本商工会議所及び株式会社まちづくり熊本が共同設置者となり、熊本市中心市街地活性化協議会が設立されました。
事務局を担う熊本商工会議所には中心市街地活性化対策室が設置され、株式会社まちづくり熊本や商業団体、まちづくり関係者及び熊本市役所等が一体となって取組が進められています。
協議会には、協議会の目的の審議や承認、必要な事項を定めるため幹事会が設置され、さらに個別事業等に関する専門的協議や調整のため専門部会が組織され、多様な主体が相互連携を図り、中心市街地の活性化に効果的・効率的に 取り組むことができるように組織されています。
今年度においては、「通町・桜町周辺地域部会」、「新町・古町地域部会」、 「熊本駅周辺地域部会」、「広域総合部会」が設置されており、各部会には必要に応じてさらに分科会が設けられ検討が進められています。
協議会では、中心市街地活性化基本計画の推進を補完するため、その地域ごとにビジョンを策定し、その実現方策として地域ごとのエリアマネジメントを実施することにしています。
また、まちづくりの推進に向けて先進地域の視察等も積極的に行われており、平成19年9月にはアメリカ合衆国オレゴン州ポートランド市のまちづくりを視察し、同市のまちづくりの取組やエリアマネジメント等について研修を重ねています。

編集後記

熊本市では、市役所の担当者や協議会の関係者並びに担当者が頻繁に顔を合わせているそうです。また、積極的に先進地域を視察するなど、熊本市の皆さんのまちづくりに向けてのエネルギッシュな活動が印象的でした。
念願の上乃裏通りを訪れることができました。上乃裏通りは、蔵や古民家を活用した若手経営者による独特の食空間が特徴で、若者を中心に夜遅くまで賑わいが続いていました。皆さんも是非訪れてみては如何でしょうか。

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