協議会訪問

山口市中心市街地活性化協議会の取組

中心市街地の活性化に向け取り組んでおられる協議会の先導的な活動にスポットを当てご紹介する協議会訪問。今回は、長野市、高松市などと一緒に平成19年5月28日に基本計画の認定を受けた県庁所在市の山口市にお邪魔しました。


交差点ドームと坂川

人口30万以上のおおきな中核市とは異なり、県庁所在市と言っても、山口市の人口は19万人。その山口市における取り組みの特色は、「西の京」という言葉に代表されるように、大内氏以来の歴史と文化、ホタルと桜で有名な一の坂川をはじめとする豊かな自然景観からもたらされる観光・交流機能上のメリットを、社会経済情勢の変化を踏まえ商業機能等の振興に、調和をたもちながら、いかにしてうまく結び付けて行くかということに尽きます。
市は市町村合併により730km2という広大な市域を有していますが、山口市の中心市街地は地勢的に天然のコンパクトシティとなっており、したがって活性化計画は、コンパクトにまとめることではなく、魅力あふれる交流の場として、いかにうまく活用するかということが主要な課題となっています。

どうもんパークとアルビ跡地

協議会の活動について、山口商工会議所山口中小企業相談所末永振興部長にお伺いしたところ、「当面の体制として、協議会は企画調整の場として機能させ、実際の活動についてはテーマごとに期限付きで設置された専門部会で、基本計画に描かれた地域の姿を実現させるための方策について検討している。」とのことでした。そうすることにより、固定化されず機動的な運営ができるものと期待しているとのことです。(下図参照)

山口市中心市街地活性化協議会図

お話を聞いた後、地区内の事業を末永部長に案内していただきました。
中心市街地区域内には立派なアーケードのある商店街が東西に連なっています。商店街と並行して一の坂川が流れていますが、相互の回遊性を高めるために、写真の事業のほかにも数多くの事業が実施あるいは計画されています。なんといっても、山口県の顔として、外部に情報発信していけるような生活提案型の魅力的なお店をもっと増やしていくことが現ステージの目標だといっておられました。
その延長線で、協議会における、当面一番大きな課題は、中心市街地での起業家の育成・支援を行い、商店街で営業している既存店舗の経営革新や第二創業を含む経営活動を一元的に支援する拠点としての「きぎょうサポート・センター」事業ですと、部長は目を輝かしておられました。

駐車場とほっとさろん"てとてと"


編集後記

旧家を利用したサービス推進モデル事業

山口の協議会の規約には、タウンマネージャーの設置規定が盛り込まれています。タウンマネージャーの必要性について、最後にお尋ねしてみました。
「山口の場合、基本計画に盛り込んだ各事業について、これから実施していかねばならないものが多く、これらの事業を全体的にプロデュースするためにタウンマネージャーはぜひとも必要だと思います。」とのことでした。大きな都市の場合はいざ知らず、中小の都市では事業を推進していくための人の確保は大きな課題となっているようです。

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