協議会訪問

高岡市中心市街地活性化協議会の取組

高岡市は、富山県の北西部に位置し、富山市と金沢市との間に位置する人口約18万人を有する富山県内第2の都市です。
鉄道や国道などの交通の結節点に位置し、通勤・通学・商業など県西部の中核的な都市として発展してきました。
また、中心市街地には瑞龍寺(国宝)や山町筋(重要伝統的建造物群保存地区)といった歴史的、文化的資産が集積した地域もあり、最近は観光スポットとして脚光を浴びるとともに、工芸都市高岡としても頑張っています。


路面電車(万葉線)

しかしながら、中心市街地では、他の地域同様空き地や空き家が増加しているほか、事業所数の減少、歩行者等の通行量の減少が見られるなど、都市機能の低下が進んでいます。
このため高岡市では、これまでに図書館・生涯学習施設・ホール・高校・ホテル等が一体となった集客利便施設(ウィング・ウィング高岡)及び駐車場を高岡駅前に整備するほか、歴史的建造物の保存・活用(山町筋)、公共賃貸住宅(高岡市エルパセオハイツ)の整備などを進め、新たに中心市街地への集客や観光スポットの拡充、街なか居住の推進などについて取り組みを進めてきました。
また、全国で最初の第三セクターによる路面電車(万葉線)の運行や最新型
LRVの導入、コミュニティバスの運行により市内の回遊性の向上にも取り組んできています。

ウィング・ウィング高岡

高岡市では平成12年に高岡商工会議所がTMOとして認定され、平成17年4月には末広開発株式会社(第三セクター)にTMOが移管されました。
今回、高岡市中心市街地活性化協議会の構成者である末広開発株式会社まちづくり事業部の中村部長さんにお話しをお伺いすることができました。


まちづくり会社では、賑わい再生や商店街の活性化を目指し毎週のように各種イベントを開催し、ネットを活用した情報提供などに取り組まれています。 また、まちづくり会社が地域の人々に愛されるようにと、会社名ではなく「高岡町衆サロン」と称し、事業に取り組んでいるそうです。
また、事業の取り組み状況については写真で拝見できるように整理されており、その活動状況には思わず感動してしまいました。


その代表的な活動を紹介しますと以下のとおりです。

  1. 中心市街地における大小様々なイベントを毎週のように実施。
    (祭り、ライブ、朝市、体験教室、スタンプラリーなど)
    高岡町衆サロン イベント情報(2007年11月版)
  2. 空き店舗情報の発信と開業支援事業
    中心商店街の空き店舗を調査し、その情報をHPで紹介。
  3. お買い物情報発信事業
    各個店の魅力をHPにより紹介。
  4. FMコミュニティラジオの活用
    年間300店のお店を随時番組の中で紹介。
  5. 街なかギャラリー
    中心商店街のオフィスや商店のショーウインドウを活用し、高岡の工芸品を紹介。
    街中ギャラリーパンフレット

今般、高岡市では、新たに中心市街地活性化基本計画について準備を進めており、道路景観整備、歴史・文化資産の活用、中心市街地への良好な居住環境の整備、ものづくりの文化を活用した店舗の開設、オフィスの立地支援、交通アクセスの向上などの総合的推進について計画が作成されたところです。(平成19年10月末基本計画認定申請中)。


高岡市まちづくりの体制

協議会の取り組みですが、高岡市では平成18年12月に、高岡商工会議所と末広開発(株)が共同で「高岡市中心市街地活性化協議会」を設立しました。
協議会の設置後、幹事会・専門部会などの会議を開催し検討を進めるとともに、高岡市から提案のあった中心市街地活性化基本計画について意見を提出したところです。まちづくりに係る取り組みについては、引き続き各種イベントなどの開催事業を進め、新たに基本計画に盛り込まれた事業についても今後事業を推進していきたいとのことでした。
今回、高岡市役所にもお伺いしましたが、行政とまちづくり会社が連携し、大変まちづくりに熱心であったことや、まちづくりギャラリーや各種イベントへの市民の皆さん、企業の皆さんの理解や協力の状況を拝見しますと、高岡市の新たな賑わいの再生やまちづくりへの取り組みが今後着実に進むものと気持ちが高ぶったところでした。
末尾になりましたが、関係者の皆様の益々のご活躍と今回の取材にご協力頂きましたことに感謝申し上げます。


編集後記

高岡市を訪問したところ、ちょうど「工芸都市高岡2007クラフト展」が開催されていました。全国から選りすぐりの作品がここ高岡に集まっており、その技術と美しさの粋にすっかり感動してしまいました。(今年で21回目だそうです。)
なお、高岡市では地域の工芸品を街なかの企業やお店のショーウインドーに展示する「まちなかギャラリー」を実施しており、高岡の工芸品の技術の粋を気軽に楽しむことができます。

まちなかギャラリー 工芸都市高岡2007クラフト展
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