協議会訪問

富山市中心市街地活性化協議会の取組

フェリオ前総曲輪通り商店街

 平成19年2月8日、富山市は青森市と共に、改正中心市街地活性化法に基づく基本計画第1号認定を受けました。今回は、中心市街地活性化に向けて取り組む地域のトップランナー富山市に伺いました。


富山市は人口42万人の県庁所在市ですが、中心市街地に大きな観光拠点もなく、人口集中地区(DID)の人口密度が41.2人/haと、県庁所在都市中最下位であるなど、他地域と比べて条件的に恵まれているとはいえません。
そうした背景の中、富山市は中心市街地活性化の中心課題として3本柱(1.公共交通利便性の向上、2.賑わい拠点の創出、3.まちなか居住の推進)を掲げ、それらを実現するため27の具体的な事業を約436haという広大な中心市街地区域の中に計画し取り組みを進めています。


中心市街地に人を呼び戻すため、富山市郊外からの人の流れを公共交通機関で中央部に誘導し、商業活性化を中心とする中心部の賑わい事業の再生、まちなか居住の推進により活性化への取り組みが進められています。富山市の取り組みの特徴は、各事業が連携したコンセプトに従いちりばめられていることと、各事業が基本計画認定後、着々と進められてきていることでしょう。

街なかサロン樹の子
越中食彩賑わい横丁

現在進行形の事業が本当に多彩です。どのように事業を進めておられるのか、誰しも関心のあるところです。協議会事務局である(株)まちづくりとやまの松本事業企画推進部長にお尋ねしてみました。


「富山市の第1号認定は、決していち早く申請したからではなく、将来の少子高齢化に対する危機感から、市長をはじめとする行政や(株)まちづくりとやま、関係者が中心となって以前からコンパクトなまちづくりに関しての施策を周到に進めてきていたところに、今回の「まちづくり3法」の見直しがちょうど重なったということで、特別今回の基本計画策定のために事業化したものがあるわけではありません。事業が次々と進められているのも、事業を担当する関係者全員のベクトルが同じ方向を向いているからだと思いますよ。」というお答えでした。

富山ライトレール

協議会自身の活動としては、3本柱のひとつである街中の歩行者通行量アップに向けた取り組みを現在進めておられるところです。「総曲輪フェリオ」・「グランドプラザ」のオープンにあわせた、富山ライトレール(フィーダーバス含む)・市内電車・まいどはやバスの3日間無料運行の企画や、現在ライトレールで使用されているICカード「パスカ」を活用した商店街ポイントサービスの社会実験の運営、10月に予定している街なかグランフェスタのイベントと協議会としても計画が目白押しです。トップランナーとしての富山市の動きにこれからも目が離せそうにありません。


編集後記

フォルツァ総曲輪

(株)まちづくりとやまではいくつも事業を持っておられます。その中のひとつに、市民のためのシネマホール・ライブホールという情報発信・交流機能を合わせ持った興味深い施設「フォルツァ総曲輪」があります。今回富山市を訪問した機会に、中心市街地のあちこちを見て回る途中、アポなしでふらりと立ち寄ったところ、世話人の方から、「富山のために何かをしたい。」という、情熱に満ち溢れたお話をお聞きしました。着実に実施されている個々の事業それぞれに、地道に取り組んでおられる多くの人たちがおられる。富山の底力を改めて確認しました。

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