協議会訪問

長野市中心市街地活性化協議会の取組

もんぜんぷら座

今回ご紹介する長野市は、平成11年に中核市へ移行するなど、人口約38万人、年間600万人が訪れる善光寺の門前町として発展してきた都市です。
平成10年に冬季オリンピックが開催され、新幹線や高速道路の整備などが進みました。


長野市では、平成18年9月に長野商工会議所と(株)まちづくり長野が一体となって中心市街地活性化協議会を設立し、基本計画も平成19年5月に認定がされています。
ここ長野市においても、車社会の急速な進展や郊外への人口の流出などによりまち中のにぎわいや都市機能の低下が進みました。


こうした中、長野市では、行政とTMOが連携して中心市街地の大型スーパーが撤退した跡へ食品スーパー(TMOが運営)や子育て支援施設の整備(もんぜんぷら座)、百貨店が撤退した跡地を再開発し地元放送局の誘致や商業施設、公共施設を整備(トイーゴ)しました。更に善光寺門前の活用されていない蔵や空き家を活用しテナントミックスによる新たな商業施設(ぱてぃお大門)を整備するなど、中心市街地の整備を短期間に集中して行ってきました。


ぱてぃお大門

こうした行政やTMOの一貫した取組が進むことにより、民間による居住施設の整備や駐車場、街並みや景観に配慮した店舗の改装が進んでいます。
街中を歩いてみると、善光寺へと続く道路は、歩道や街路樹が整備され、心地よさが感じられました。
また、民間による街並みや景観に配慮した事業が進んでいるのが見て取れ、なぜか通りを歩く人々がまち歩きを楽しんでいるようにも見えてきました。


今般の基本計画では、善光寺表参道を中心として旧法で整備を進めてきた集客・利便施設の更なる機能増進、回遊(快遊)性を高めることで、「線」から 「面」へとまちを育むことを中心市街地活性化に向けた戦略としています。


現在、中心市街地活性化協議会では、基本計画に記載された4つの目標、(1)訪れたくなるまち、(2)住みたくなるまち、(3)歩きたくなるまち、(4)参加したくなるまち、の実現に向けて、共通駐車券事業をはじめ今まで取り組んできた事業の推進と併せ多くの関係者とともに取り組みを進めています。
最近では、市の複合施設「もんぜんぷら座」の空きフロアーに電話会社が500人規模の大型のコールセンターを整備する計画も発表され、中心市街地の更なるにぎわいや、周辺商店街への波及効果が期待されています。
今般の中心市街地活性化協議会の組織・運営でも、引き続き長野商工会議所とまちづくり長野が一体となった事業活動、行政との連携、タウンマネージャーの活用が位置付けられています。


長野市の中心市街地活性化の取組のポイントは、行政とまちづくり会社が連携して事業を進めてきたことと、優秀なタウンマネージャーの存在が大きいと言っても過言ではありません。
元長野TMOタウンマネージャーの服部さんは、「行政とまちづくり会社がしっかりとした目標を持って一体となって事業を推進してきたことが、民間事業者による中心市街地での事業につながり、街並みや景観整備にも理解と協力が得られることとなった。」と話されていました。


長野市中心市街地活性化協議会の構成
連携図

編集後記

服部さんにまち中を案内してもらいました。トイーゴの整備や街路の整備(歩車道の整備、電線地中化)により、新たな回遊性が生まれていることや、この場所の土地利用を更に高めたい、こちらにも回遊性を高めたいなどと、次から次へと活性化プランのお話しを伺うことができました。こよなく街を愛し、「歩いて楽しいまち」を作りたいと話されていたのが印象的でした。


追伸
善光寺の門前で商店街のご主人が、まちづくりの取組によりまち中に活気が戻ってきた、私たちも更に頑張らなければ。」とのお話も伺うことができました。

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